土地の価格には、同じ地域や隣あった土地の場合でも、間口や奥行き、土地の向き(方位)、前面道路の位置や幅員など、土地の条件 ( 要因の差 ) によって違いがでてきます。また、地域が違えば価格の水準や相場も違うことがあります。土地を探しているときや自分たちの希望する土地を購入するときは、だれしも土地の価格が適性かどうかとても気になるのではないでしょうか。そういうときには、他の地域の土地や条件の違う土地と比較をしてみましょう。比較をしないと価格が適性かどうか判断がつきません。ある土地の適性な価格を知りたい場合、近隣地の価格、相場を調べることも大切ですが、地価公示から調べて見ることも参考になります。地価公示価格は土地の相場や実勢価格ではないが、地域の相対的な土地の比較ができます。ある土地の価格を地価公示で調べる場合、まず当該土地の近くにある用途が同じ地価公示の標準地をいくつか探し、なぜ価格が異なるのか、比較し検討してみましょう。地価公示で比較した土地について違いや評価などをA地点の土地とB地点の土地にあてはめて比較するなど、土地の価格と広さだけでなく、大きな視野で土地を見ると価格の謎がときあかされていくはずです。土地の価格を比較する要因としては、土地の形状 ( 整形、不整形 ) の違い、上下水道の整備状況の違い、土地の向き、間口、奥行き、面積の違い、駅までの距離や中心街への所要時間、交通手段 ( 徒歩圏、バス圏 ) の違い、前面道路の状況 ( 方位、幅員、舗装など ) の違い、用途地域の違い、買物エリア ( 最寄商店など ) の違い、周辺街路の整備・騒音・振動の違い、日照・採光の違い、その他 ( 都市計画道路予定地、路地状敷地、崖地・法地、高圧線下地、眺望、景観、前面道路との高低差
) の違いなどについて比較して見てください。「比較する要因がこんなにあるの?」と驚いている方、この要因についてお気づきだと思いますが、ほとんどが住環境 ( 日照、通風、利便性、安全性など ) や土地の評価にかかわってきます。ここまで読んでいただいた方は、土地に対して「なぜ」この土地の価格が高値なのか、安価なのか、ある程度評価又は判断していただけると思います。例えば、同じ地域で東南角地の土地が北向きの土地より価格が「なぜ」高いのか、A地域の土地がB地域の土地より条件が良いのに「なぜ」価格が安いのか。土地の価格には、正当な理由や評価があります。マイホームを建てる場合、土地の購入予算もあると思いますが住むのは家です。購入予算をオーバーしてマイホームプランに支障がないように、予算に合わせて気に入った土地を適性な価格で購入していただきたいと思います。
●土地の相場と事情 ●留萌の地価公示価格 ●条件による価格の違い ●気になる土地の坪単価 |